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山本周五郎生誕100年記念番組「初蕾」

原作 山本周五郎 演出鴨下信一
石井ふく子 脚本宮川一郎
音楽若草恵 公式HPhttp://www.tbs.co.jp/h-tsubomi/

お民宮沢りえ 梶井半之助東山紀之
森田久馬 松村雄基 おひで泉ピン子
おしの藤田朋子 お力池内淳子
梶井良左衛門の宇津井健 はま女若尾文子


2003.12.8 放送
前日にメイキングを見ましたが、あのセットが全部スタジオってすごいですよね〜。。 全然そうは見えないです!! 今回、プロデューサーが舞台でおなじみの石井ふく子さん。 演出が、鴨下信一さんというのがびっくりでした〜〜。

出演者がこれまたすごいです! 宮沢りえさん、池内淳子さん、若尾さんさんって。。 過去に雄基さんが共演した方ばかり。 池内さん、若尾さん、雄基さんの3ショットはなんか不思議な気がしました。(笑)

この番組は、正直雄基さんがでていなければ、見逃していたと思いますが、 予想以上に良かったです! 最初にあらすじを聞いたとき、昔は捨て子を簡単に育てるの?って思ったんですが、 息子もどこかで他人の情けを受けているかもしれない。。って思ったからだったんですね。 最初はお民のわがままっぷりが目立って、おぃおぃ〜と思いましたが、 そういうキャラじゃないと成り立たないストーリーだった気がします。

そして結局、お民はかなり長い間あの家にいたようで。。 でも半之助が帰ってくると聞いて、自分はもうここにはいられないと思うお民でしたが、 はまがお民の正体?を知っていたことがびっくり!! しかもお民が来た時からってすごい。。 だから、厳しく躾をしようとしていたなんて〜〜。 お乳だけあげればいい!なんて厳しいことを言っていたのも、 知らない振りをするためだったのかも。。?

でもお民のことも受け入れてもらえたようだし、良かったですよね〜。 これがもし何もかもが普通に展開して、半之助が、「子供ができたからお民と結婚したい」 なんて言っていたとしたら、絶対許してもらえなかったと思うし、 子供はお民が一人で育てることになっていたはずですよね。

そう考えると、半之助が江戸に行ってくれたからうまくいったわけで、 江戸へ行く理由を作ってくれたのは森田なので、これはすべて森田のおかげなのでは?(笑) 最後に半之助の近況を知らせてくれたのも森田でしたし。 斬られはしたものの命を落としたわけではなかったし、 出番は多くありませんでしたが、かなりキーパーソンだった気がします。 雄基さんが出てくると、場がさらに引き締まる感じがしますよね。

最後、お民は半之助と再会するのかと思いましたが、その部分まで なかったのはちょっと残念でした。。お民はその後もあの家に 居られそうではありましたが、それは半之助と結婚するということなんでしょうか? 子供に「実は母親です」と明かすんでしょうか?それとも乳母として、 ずっとあの家に居るのか、どうなんでしょう?? まぁ、お民としてはどういう形であれ、半之助と小太郎と一緒に居られれば、 幸せなんだと思いますが。。

演出的には、鏡越しにお民を映すシーンが、とっても印象的でした。