江戸川乱歩
私が初めて江戸川乱歩作品を読んだのは小学校高学年の時だった。
その頃はまっている友達がいて、その子に勧められたのがきっかけ。
とりあえず学校の図書館に全巻揃っていたので、適当に1冊借りて読んでみた。
タイトルはちょっと忘れてしまったけど、書き出しが「○○に宗像探偵事務所がある」と
いうものだった。そして宗像探偵を中心に話が進んで行ったんだけど、後半になったら
突然「明智小五郎」という探偵まで登場し始めた。私はすっかり
この本の主役は宗像探偵
だと思っていたので、
「誰だ、明智探偵って?」
状態。でも読み進んで行くと、どうやら明智探偵が正義の味方のようで、
宗像探偵が犯人だったという、衝撃の事実が!!
ものすごーく裏切られた気分でとってもインパクトがあった。
でも、私は「たまたま」この本から読み始めたから思いっきり騙されたけど
江戸川乱歩に出てくる探偵は、明智小五郎
って知ってる人だったら、最初の1行を読んだだけで、
「お前が犯人だ!」
ってわかりそうなものだが。。だって、1つのストーリーに探偵は2人いらないし。(笑)
でも、書き方が上手いから「明智さんと知り合いの探偵かも?」っていう風に
良い方向に解釈してしまうのかも。。(^^;
だって、最初は全然悪人に見えなかったんだも〜ん!!
でも江戸川乱歩の小説って、小学生の私が読むにはすごーく怖くて、特に
夜に読んでしまった時には、ちょっとした物音に必要以上に反応してしまうことも
多かった。だったら夜に読まなければ、、と思うんだけど、1度読むと続きが気になって
やめられないので困る。。
というわけで江戸川乱歩作品と衝撃の出会いをしてからは、図書館にある本を
片っ端から借りて、ほとんど全部読んだと思う。
どれも面白かったんだけど、個人的には「怪人二十面相」のものより、
犯人が捕まるタイプの方が好きだった。だって、
二十面相の場合って、絶対最後は逃げちゃうし。。(^^;
大人になってから知ったんだけど、どうやら「子供向き」というのと
「大人向き」がそれぞれあったようだ。私が昔全部読んだのは、「子供向き」
の方だったので、「大人向き」のを新たな気分で読んでみた。
「子供向き」というのは「怪人二十面相」「少年探偵団」とかいう無難なものから
「青銅の魔人」「黄金豹」とかいう、不思議なタイトルのものまで。。
結構タイトルが奇抜というか、すごい。。
「大人向き」というのは「人間椅子」「D坂の殺人事件」とか。。
でも個人的には「子供向き」の方が断然面白いと思う。
今市販されている本を読んで「イマイチ」
と思う人がいたら、是非図書館とかにある「子供向き」のを読んでみて欲しいと思う!
「人間椅子」とかは結構気持ち悪い感じだし。。(^^;
そして暇人だった私は、江戸川乱歩ツアーに行ったこともある。
ツアーと言っても、小説に出てくる場所(D坂 こと団子坂付近、浅草などなど)、
に実際に行ってみたり、平井太郎(←江戸川乱歩の本名)邸に行ってみたり。。(^^;
行ったと言っても、前を通りかかっただけで、「追っかけ」ではないので、
誤解のないように!
小説は1度読んでも忘れてるものも多いし、また読んでみたくなってきた。。