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乱歩R

原作江戸川乱歩 脚本丸山智子、林誠人、長川千佳子
前西和成、岡本昭彦、伊藤公樹 主題歌Fayray「願い」
演出福本義人、五木田亮一 公式HPhttp://www.ytv.co.jp/rampo/

主役役名藤井隆 堀越刑事筧利夫
ユキ 本上まなみ 小林老人大滝秀治
雷道岸部一徳    


最終話 「怪人ニ十面相 後編」
堀越は、先週の段階で死んだわけじゃなかったんですね。。 でも堀越の代わりに南野陽子さんが刑事っていうのがちょっと違和感。。 そして出てきた意味がわからなかったんですが。(^^;

国分と鈴子を殺して、堀越を刺したのも雷道。 明智が雷道の息子だったというのはびっくりでしたが、 二十面相=雷道で、最後は死んでしまうという終わり方は、 全然納得できません〜〜。(-_-; やっぱり二十面相は「逃げて終わり」じゃないと!! しかも雷道が二十面相だっていうのは、「所長であり、明智の父親でもあり、 明智の母親を殺した犯人でもあり。。」という意味での「いろんな顔を持ってる」って ことなんですよね?うーん。。完全に違うものになってしまった〜〜。(T_T)

正直、「怪人二十面相」の評価的には (←初登場)なんですけど、 トータル的に見れば楽しめた回もあったので、 にしておきます。。 開始前の期待は結構高かっただけに残念でした〜。


9話 「怪人ニ十面相 前編」
今回の芸術のために人を殺すという ディスプレイ殺人は、ちょっと 乱歩っぽい感じでしたね〜。 そしてもう1つは父親探しの依頼。 25年前の写真1枚であっさり見つかってしまうのは 凄かったですが。(^^; そして明智の母親ネタまで登場し、 何か聞けそうなところで国分がディスプレイ殺人の 被害者になってましたが、、でも若くてきれいな人を ディスプレイするんじゃなかったんでしょうか?(^^; 国分が選ばれた理由がよくわかりませんでした。。

でも堀越が刺されたことにはちょっとびっくり! 刺したのは誰。。??

なんかちょ〜っとネタを詰め込みすぎな気がするんですよね〜。 いくら2週に分けてもちょっと強引な気が。。。(^^; しかも予告を見るとまた新しいゲストが登場しそうですが、 上手く終わるんでしょうか??


8話 「化人幻戯」
葉月里緒奈さん、久しぶりに見ました〜〜。 今回は結構原作に忠実だった気がします。 姫田と村岡の立場は逆でしたが。。 でも姫田の死に方はえぐかったですね〜。

由美子が犯人なことはわかりきってましたが、 ピアノの録音のことは本当に取って付けたような 感じでしたよね。(^^; 原作にももちろんあるんですけど、 今回「私はピアノを弾いてた!」とアリバイを主張する 部分はなかったような。。?

ユキが「交尾中にオスを食べる」という理由で、 由美子のことをカマキリみたいと言ってましたが、 由美子がカマキリを嫌うのは「愛しているから殺す」という 自分に似てるかららしいです。 レンズにカマキリが付いているのはかなりありえない 気がしましたが。。

原作の方は、由美子が嘘の日記を付けていて、それを明智に 読ませるように仕組んでました。 その日記には「主人が犯人なんだわ!」的に トリックなども全部「自分の推理として」書いてました。 まるで主人が全てやったかのように幻劇をあみだしたことから こういうタイトルが付いたようです。「化人」というのは、 「カマキリのお化け」みたいな意味だったと思います。 そして犯人が自殺しないところまで原作通りでした! 珍しいパターン。。?(笑)

由美子が明智の母親に似てるというネタは 今後何か絡んでくるんでしょうか。。?原作にはそんなネタはなかったです。


7話 「地獄の道化師」
今回は結構不気味な感じもあったし、 一応2つのトリックがありましたが。。 死体の摩り替えの方は原作通りなので良いとして、 利き手のトリックはバレバレでしたよね。(^^;

石川梨華さんと和泉元彌さんは、ちょっとイマイチだったんですが、 佐藤仁美さんは良かったな〜。。死ぬ役ばっかりで気の毒ですが。(^^; でも和泉元彌さんが倒れてくるシーンはちょっと怖かったです。

でも痣なら美容整形で取れるのでは?と思うんですけどね〜。 あと会社名の頭文字を取って MINECO にするっていうのは かなり強引な気が。。

原作は彫刻の中から女性の死体が出てくるという、もっと おどろおどろしいものだったんですが、 ピエロや風船を使うという意味では、遊園地の設定は 悪くなかったかもしれません。

原作では(以下、名前はドラマ版に合わせます) 美禰子は顔に痣があるわけではなく「醜い女性」でした。 白井と美禰子が許婚という設定なのですが、白井は愛子の方を好きになり、 自分を愛してくれなかった「白井への復讐」ということで 白井の身近な女性ばかり殺して行く。。という展開でした。

自分の替え玉を作り、それを自分の死体だと思わせるようにしたところは 同じでしたが、途中で自分がまだ生きていることがバレそうになった時に、 劇薬を自分の顔にかける。。という部分もありました。 最後に自殺するのはお決まりです。。


6話 「陰獣」
今回もなんかイマイチでした〜。。 依頼主は純子なのに、結局静子の依頼がメインかい!と 突っ込みたくなったり、天井に開いてる穴があったら まず塞がないか?と思ったり、最後に明智が小山田家に来た時に ロープが張ってあるのを見て遠回りしてたのも「どうせ家の中に入るなら そこをくぐれば?」と思ってしまったり。。 突っ込みどころ満載でした。(笑)

そして最大の突っ込みどころは最後の刺すシーンですよね〜。 明智の刺され方もなんか間抜けだし、寒川と静子の刺し方も 全部変。。(^^;

でも牡蠣を歯茎で味わうために健康な歯を全部抜いたとか、 死んだ金魚をカラスの餌にするという話はかなり不気味でしたが。。

さて、原作の話ですが、今回もかなり違うんですよね〜。 違い過ぎてどこから書こうか悩みますが。。しかも長く書いたわりには そんなに面白い話でもないので、飛ばしても全然問題なしです。(笑)

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確か寒川の視点で書かれていた気がします。 寒川が博物館で小山田静子と出会い、 大江春泥という探偵小説家のことがきっかけで、文通をすることに。 そして静子が「自分が過去に少し付き合いのあった 平田一郎という人に付け回されている」というような相談をします。 大江春泥は世間にほとんど顔を見せず、私生活も謎。。 という人物のため静子は「平田一郎=大江春泥ではないか?」 と言い出します。

最初は静子の言うことを信用していた寒川ですが、最終的には、 「静子が男の名前で推理小説を書いていたのではないか? 静子が平田一郎(=大江春泥)なのではないか?」と推理します。

そういえば、ある批評家が大江春泥の作品を 「女でなければ持っていない不愉快なほどの 猜疑心に満ちている。まるで暗闇にうごめく陰獣のようだ」 とコメントしていることもあったことから、その疑いを強く持ちます。

でも寒川がその推理をした後に、静子は自殺。 その後、調べたら平田一郎という人物は確かに存在していることが判明。 でも行方不明になっていたし、静子と本当に関係があったのは謎。。 なので、もしかしたら「静子は全く関係ないのに 自分が変な推理をしたために静子が自殺してしまったのかも?」 とも思えるちょっと後味の悪い事件でした。 平田が屋根裏に潜んでいる!というネタもあった気がします。 ちなみに今回の話は、有名な「屋根裏の散歩者」とはまた違うんですよね〜。

タイトルの解釈も違いましたね。 今回は「あの男は私たちの行動を獣のようにじっと見ている」という 意味での「陰獣」だったようで。。
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ところで、雷道が言っていた「今月の売り上げ目標は先月の2倍!」というのは、 視聴率のことを言ってるんでしょうか?(笑)


5話 「白髪鬼」
「白髪鬼」だけでも1時間で足りる?と思ったくらいなのに、 古本屋を経営している女性、時子に助けられる。。って、 「D坂の殺人事件」のネタまで持ってきてどうする!と あらすじを聞いた段階で思ったのですが、予想を上回る 展開でした。(-_-;;

オープニングは良い感じだったのに、それ以外で 面白いところがなかったのが残念!トリックも何もなかったし。。 大牟田とか川村とかルリ子とか、名前だけは 原作と同じのを使ってましたが、全く違うし。

というわけで、ドラマについてはコメントすることがないので、 原作の話でも。(笑)
まず。。このストーリーには明智くんは登場しなかったような。。? 原作では刑務所にいる大牟田が昔話をするという設定でした。 大牟田には瑠璃子という奥さんと、川村という親友がいるのですが、 その親友の川村に殺されます。川村と瑠璃子は不倫関係だったようで。

そして、大牟田は埋葬されるわけですが、その後、 棺桶の中で生き返るのです!火葬ではなく土葬だったから出来たことですが、 ドラマのような「生き埋め」ではなかったです。 しかも全て自力でやるので「時子に助けられる。。」なんてことも ないです。(^^;

必死の思いで棺桶から脱出するわけですが、 その時のショックで髪が真っ白になります。その辺は同じですね。 どう見ても元の自分ではないので、別人になりすまし、 川村と瑠璃子に復讐するために2人に接触します。 そして最初に川村の方を殺すわけですが、その殺し方は3話の 「暗黒星」の時に「迫り来る壁」がありましたが、あれの天井バージョン。 「迫り来る天井」で、川村はペタンコになって死んでしまいます。 その後瑠璃子の方を殺そうとするのですが、その前に瑠璃子の気が狂ってし まったような。。? 結局殺したかどうかまではちょっと忘れてしまいました。(^^;

でも過去の2時間ドラマでも見たことがあったし、 結構インパクトがあるので作りやすいと思うのに、 今回のような全然違う作り方じゃもったいないですー!!


4話 「黒蜥蜴」
石垣佑磨くんの役名が「藤原直人」って言うらしいですが、 こういう名前には異常に反応しちゃうんですよね〜。(^^; 読み方は「なおと」だったみたいですが。(笑)

それは良いとして。。 今回は原作を全然覚えていないので、純粋に楽しめるかと思ったのに、 イマイチでした。。(T_T) 面白いトリックもしかけもないし、乱歩っぽくないーーー!!! なので書くこともない〜〜。

来週の「白髪鬼」は、原作に近いような予感がしたので、次回に 期待したいと思います。。


3話 「暗黒星」 
今回のゲストは仲間さんと袴田さんと成宮くんということで 個人的には好きな人ばっかりでした。(^^) 成宮くんの役名は「優二」っていうのが、漢字は違いますけど、 「高校教師」の時と同じですよね。キャラもちょっとだけ 近い感じだったかな。。仲間さんは映り方によってすごくキレイに見えたり、 普通に見えたりするんですよね〜。

最初の映写機トラブルのシーンがちょっとイマイチだったかな。。 「復讐の時が来た」の声もちょっと迫力なかったし。 あと、秀樹が手品好きというネタも、何のためだったのか よくわかりませんでした。(^^; 犯罪に絡めてくれるかと思ったのに〜!

今回の依頼人は理恵で「私の家族を守って下さい」発言が多いのが かなり怪しかったですよね。まぁ、それがなくても理恵が犯人 だってことはバレバレですが。(笑) とは言え、いつもは仲間さんが「まるっとお見通しだ!」って 言う立場なので、そういう意味では珍しかったかな。。

原作との比較ですが、今回は結構忠実だった気がします。 設定は「逆」な部分が多かったですが。。伊志田鉄造の3人の子供は、 上から女、男、女の順で、明智に依頼するのも、犯人も真ん中の男。 お祖母さんだけは狙われなかった。。という話だったのですが、 ドラマでは真っ先に被害者でしたね。(^^; 生まれた時にすり替えられて、最初から復讐する宿命を背負っている。。という あたりは同じでした。偶然同じ頃に妊娠したために、わざと同じ 病院に入ったようです。鉄造と優二が迫り来る壁によって殺されかけてましたが、 原作では水攻めなんですよね〜。ちょっとずつ水の量が増えて行くという。。 まぁ、でもさすがに水だと撮影が大変ですよね。(^^; 壁が迫って来るというのも怖くて良いと思うんですが、スピードが ちょっと速い〜!!もうちょっとじわじわ感を出して欲しかった気がします。

「塔」も出て来てましたが「時計塔」は、この話には出てこなかった気が。。 でも別の話(何だったかは忘れました)で出てくるので、 また前回のようにミックスしたということでしょうか。。 ただの塔より、時計塔の方が見栄えが良いですし。(笑)

あと、タイトルの意味も違ってました。 「暗黒星」というのは「光らない星」ということは同じでしたが、 解釈がちょっと。。原作の方は、星というのは本来明るく光っているわけですが、 光らない星が自分のすぐ近くにあったとしても気づくことができない。 今回の犯人は、すぐ近くにいるようでなかなか正体が掴めないところから、 そういう風に例えたようです。でも、ドラマの方では同じ顔をした自分がいる とか、家族がいる場所。。という風に使われてましたね。 そして、前回もそうでしたが、今回もトリックのタネ明かしはないんですね。(^^; 明智が推理するシーンもほとんどなかったし、他にもいろいろな箇所での説明不足が ちょっと気になるのでそれがちょっと残念かな〜。。

ストーリーとは全然関係ないのですが、 先週末の深夜にやっていたメイキング番組を見ていたら、 仲間さんと袴田さんにお互いの印象を聞いていました。 仲間さんに袴田さんの印象を聞いたら、「変わった人」とのコメント。 そして袴田さんに仲間さんの印象を聞いたら「不思議な人」とのコメントが。 (笑)そして仲間さんに「袴田さんが仲間さんのことを不思議な方だと 言ってましたよ」と伝えたら「あなた(袴田さん)に言われたくない。。」と 笑いながら言ってましたが、要するに2人とも変わってるって ことなんでしょうか?(笑)


2話 「吸血鬼」 
今回は、これぞ江戸川乱歩の世界!という感じで、とっても良かったですー!! 百合子の亡霊が少しずつ包帯を取るシーンや、 「どこから持ってきたんだ?」と思われるくらいの刃物(?)が じわじわと下がってくる恐怖とか、あの辺りの描き方が 江戸川ワールドっぽくて、かなり好きでした! 小説ではいつも「物語の中だけで存在するような凄い凶器」が 出てくるんですよね〜。(^^;

最終的には馬場が犯人でしたが、部屋に入った亡霊が消えた謎を 考えると、エリカも一時的に共犯だったってことですよね? 亡霊が舞台から消える時に頭を低くする動作をしたということは、 あの時亡霊に変装していたのは馬場で、途中でエリカに交代した としか考えられませんよね?あの「扉のところに隠れていた」という 初歩的なトリックが正しい場合は。。ですが。 事務所での謎解きの後に雷道が「目に見えているものだけが正しいとは限らな い」と言い、最後に倭文子も同じことを言ったことを考えると、 そう考えるのが無難なのかな〜なんて思ったりもしました。 でも亡霊が消えた直後に「何かあったんですか?」と一番に 犯人(エリカ)自身が聞いてくるという お決まりシーンもあって良かったです。(笑)

なぜ途中で入れ替えをしたのか?は、やっぱりあのトリックを馬場が実行したら、 あの場で背が低いことがバレるわけなので、自分では絶対できないですよね。 それなら逆に最初からエリカにやらせれば良かったのでは?とも思うのですが、 そうすると明智がトリックを見破る機会がなくなるので、やっぱりダメなのかも。(^^; 明智も今回はちゃんと推理もしていたし、探偵っぽい感じもありましたが、 素手で事件現場の画鋲を触ってしまうのはかなりまずいのでは??

で。原作との比較なんですが。。正直、あまり詳細には覚えてません。(^^; 倭文子が何度も殺されそうになって、その都度ギリギリのところで助かる。。 というのは同じだったと思いますが、「吸血鬼という舞台」なんていう ものは出て来なかったかと。。ただ、馬場が本当はすごく背が低くて、 醜くて、好きな女性から相手にされない。。というところは、 「一寸法師」との合作?と思ってしまいました。 「一寸法師」は「百合枝」という女性を好きだったようなので、 名前も似てますよね。個人的には「一寸法師」的な要素もあったために 2倍楽しめたのかもしれません。

そうそう、「犯人わかっちゃたんですけど」はパクリ?(笑)


1話 「人間椅子」 
実はドラマがどういう風に展開していくのか 全く知らなかったのですが、「R」と付くだけあって、 本当の「人間椅子」のストーリーではなく、 「全く別物」として見ないといけないんですね。(^^; まぁ、でもそれはそれで面白そうなので良いんですけど。。 とは言え、オープニング部分はかなり怪しげで良い感じだったし、 ところどころに、雰囲気を漂わせている感じなのは、 わくわくしましたが。(笑)

でも明智探偵事務所が江戸川ビルにあって、警察が「江戸川西部警察」 っていうのがすごいですね。(^^; そして、小林老人って、明智小五郎の時の「小林少年」が 年を取ったってことなんですね〜〜。今回の明智くんが3代目ってことは 2代目の時にも助手をしていたとか?? でもなぜ3代目で「明智小五郎」って同じ名前なんでしょう?(^^; 藤井隆さんは今のところ全然明智探偵には見えないのですが、 小林老人が過去の事例を挙げながら展開するのは、結構面白いかもしれません。 石膏の中に人が入れられていた。。とか、秘密の部屋があって、 それをあけるためには近くのものを回してみる。。いうようなのが 江戸川ワールドっぽくて良い感じでした!

本当の「人間椅子」の話って、怪しい男の人がこっそり椅子の中に入って、 それが(自分が好きな?)女性の家に運ばれて行って、女性がその椅子に 座ってくれることに幸せを感じる。。とかいう話でしたよね? (読んだのはかなり昔なので、記憶はちょっと曖昧です。。違ってたらすみません) 今回は女性の方を椅子の中に入れてしまうという、反対の展開でしたが、 こちらもかなり怖かったです。。でも死んだら臭いはどうなるんだろう?と いうのがすごく気になったのですが。(^^;

1つわからなかったのは「白い煙は合図!」というところ。。 あれは誰に何の合図を送っていたんでしょう?? でも、とりあえず1回目はあまりハズレていなくて良かったです!


開始前期待度 
江戸川乱歩作品を取り上げてくれるのは、とっても嬉しい! でも意外なキャストに、小林少年ではなく小林老人という存在に、、 どこまではまれるでしょうか。。